キッズパワープロジェクト2005
-大人の子ども 子どもの大人-
2005年11月2日―11月6日
周東町パストラルホール
清水真砂子さん/記念講演「子どもの本と文化を語る」
絵本の原画展/夜くる鳥(岩瀬成子・文 味戸ケイ子・絵)月夜の誕生日(岩瀬成子・文 味戸ケイ子・絵)
田島征三さん/遊びじゅつセミナー
文殊の知恵熱のみなさん/舞台公演『ターンオーバー』&ワークショップ
シンポジウム/清水真砂子 田島征三 岩瀬成子 味戸ケイ子 原田文明(司会)
このほか地域で活動するストーリーテリングの舞台公演、読み聞かせグループ(お話し段ボール小屋)、やまんばの会の舞台公演、パネルシアターと遊びうたコンサート」、折り紙教室、中学生の創作紙芝居、中学高校生の朗読コンテスト、詩人(十色の会)の自作朗読会、児童文学者松田もと子の読み聞かせ等々、多彩なプログラムと充実した活動が紹介されました。
情報メディアの進化とともに急速に進められるIT化の流れの中で、私たちの生活は大きな転換期を迎えたといっていい。刺激に満ちた過剰なまでの情報は、圧倒的な量とスピードで否応なく私たちの感覚に突き刺さり、現実感覚を麻痺させ、実感(リアリティー)の質さえ変化させてしまった。私たちは、氾濫している情報の操作や処理に夢中になっているうちに本質的で何か大きなものを失ってきているのではないか。あるいは、本来的に私たち自身に属している大切なものに気づかなくなってはいないか。
本プロジェクトは、「大人の子ども、子どもの大人」というテーマで、“子どもの世界”をみつめることから現代社会における私たちの諸問題を考えようとするものです。つまり、単に子ども向けのプログラムというのではなく、子どもの問題を含め私たち自身の現在をみつめる企画となっています。
私たちは本来の自分探しの旅に出ることになるでしょう。それというのも子どもを大人に保護され養育される対象、あるいは大人に対して未熟な人間として捉えるのではなく、リアルタイムで“子ども性”を生きている存在として捉え、私たち人間が本質としてもっている“子ども性”に向き合うことから現在を確認したいと考えるからです。
現在とは何か。私たちは意識化されていない巨大な無意識の存在に気づくことから行動したいと考えているのです。
本プロジェクトが、周東町という山口県東部の一地域から広く全国へ向けて紹介され、芸術文化の問題のみならず、多方面での文化交流と意識の活性化をもたらすとともに、将来の「地域」「文化」「暮らし」を考える契機ともなれば幸いです。
キッズパワープロジェクト2005「大人の子ども、子どもの大人」 総合プロデューサー:原田文明
清水真砂子「子どもの本と文化を語る」
外に出て木の実や枯葉、木枝など拾う
なんとなく顔みたい・・・
突然やってきた巨大な風船に会場は大騒ぎに・・・
巨大風船の空気が抜けるとき不思議な音がする。空気を抜きながら戯れる大人の子ども
文殊の知恵熱の音具を使った音遊び
不思議な音に夢中になる子どもたち、そして大人も・・・