共同空間ドキュメント2002

ひとりのピアノ奏者のための -時間・水・流れ-

2002年10月26日、27日

両日ともpm2:00~、5:30~

国安邸/江戸の商家 松金屋(岩国市岩国町1丁目/県文化財指定登録)

主催/グループMOH

いまはむかし岩国城のある横山地区の対岸には名勝・錦帯橋の架かる錦川を隔てて広がる城下町がありました。当時(江戸時代)の風情を感じさせる町並みは岩国町としてその名称を変えたものの、歴史を物語るかのようにその地区はいまでもかつての通り名で呼ばれています。その一画に今回の会場となる国安邸があります。

国安邸は江戸(嘉永三年)時代から栄えた松金屋の髪油を商う商家として建てられ、当時の面影を残す貴重な建築物として県の有形文化財として指定登録されています。

さて、アートと音楽の共同プロジェクトが動き出したのは、どういうわけかこの建物がもっている不思議な力のようでもあり、それは自然の「流れ」のようでもありました。このドキュメントは≪流れ≫をテーマにして建物がもっている空間や時間的な意味(歴史)を問いながら音楽(ピアノ)と現代アートとの出会いによる共同空間に作曲家・松本憲治が書き下ろした楽曲「ひとりのピアノ奏者のための‐時間・水・流れ‐」を演奏するドキュメントです。

錦帯橋の架け替え事業や建物に象徴される時間的(歴史)な移ろい、また錦帯橋と錦川の自然の「流れ」がオーバーラップしてくるようなまたとない不思議な体験となるのではないでしょうか。

このプロジェクトがこれまでの岩国とこれからの岩国、また人間の営みとしての「文化」と「自然」のあり方について考える契機ともなれば幸いです。

 

出演者/大田真理子(ピアノ演奏) 松本憲治(作曲) 原田文明(美術)

総合ディレクター 原田文明

1/2