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セッションハウス企画展 

ディストピアの到来に抗してvol.2

2023年5月20日sat―26日fri

東京 神楽坂セッションハウス

2021年5月に「ディストピアの到来に抗して」と題した合同美術展を10人のアーティストの方々と開催しましたが、その後世界はコロナ禍に追い打ちをかけるように苛烈な戦争まで起きる事態となっています。それによって強権政治と監視社会化の動きは巨象のようになって、私たちの前に立ちはだかってきていると言えるでしょう。

ドイツの児童文学者グードレン・パウゼヴァングは、青春時代にヒットラーを信奉してきた苦い想いから次のように語っています。

「ヒットラーの独裁政治は誘惑的でした。自分が何をすべきか、自ら判断する必要はなかったからです。命令されていればよかったのです。従うことは簡単でした。最上の方法を探ったり、他人に対して寛容であるように努めたり、自分の責任においてものごとを決断する必要はないのですから。私たちはその誘惑に負けたのです。」と。

こうした事態が再現しかねない同調圧力が世界のそこここに見え隠れする現在です。それがゆえに私たちは思考停止に陥ることなく、アートで何が出来るのか、どんな自由な表現が可能なのかを問う企画を繰り返し続けていかなければならないと考えます。

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