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2007年10月31日

​山口県民文化ホール シンフォニア岩国

 

本公演は、山口県東部地域において芸術文化の振興発展、活力と潤いのある地域づくりを考える文化的なムーブメント(運動)の実現を目的とする10年計画(M21プロジェクト構想)の一環として位置づけるものです。

私たちはこれまでの地域や自治体という枠を超えて、地域住民と行政が一体となったアートプ ロジェクトを継続的に実施し、プロジェクトに関わった人たち、アートに出会った人々とともに心(精神)的な高揚また文化意識の変革と活性化を促進し、物質的なものとは異なる“心による地域(都市)づくり”の可能性を考える、としていくつかの取り組みをしてきました。

今回は芸術監督の伊藤直子さんを中心に新しいダンス表現を探求するマドモアゼル・シネマとドイツ在住の映像作家・梶村昌世さんをお招きし、「旅するダンス“不思議な場所”」を総合的な舞台芸術として開催するものです。「未来を志向するノスタルジア」をコンセプトに活動を続けるマドモアゼル・シネマの身体表現と梶村昌世の映像作品の共時性がもたらすものは何か。個々のダンサーたちの身体が内包する記憶や皮膚感覚を基に、家や家族を主題として展開される様々な身体表現を存分に楽しんでいただけるものと思っています。

このフォーラムが現代社会の諸問題と私たちの現在を見つめ、これまでの価値観を相対的に捉えかえす眼差しとともに、豊かな想像力をもって将来の「地域」「文化」「暮らし」について考える契機ともなれば幸いです。

岩国公演総合ディレクター・原田文明

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